ホームこんなケースでは?学校・スポーツにおけるトラブル

学校・スポーツにおけるトラブル

【1:学校/いじめ】

■Q:子供の通う市立中学校で、いじめを苦にし生徒が自殺しました。はじめのうちは使い走りといったことをさせられており、それが徐々に金銭を取られるなどエスカレートしていったようです。本人はそのことを担任の先生に相談したところ、いじめはかえって激しくなり、結果自らの命を絶ったとのことです。このような場合、子供の親はいじめた児童や学校に対し損害賠償を請求できるのでしょうか?

■A:いじめに関しては一概に金銭のやりとりで解決が可能な問題では有りませんが、損害賠償という観点では、これは不法行為であり目撃者などの証言や証拠があれば責任の追及が可能です。ただし、実際にいじめを行なった生徒への多額の賠償請求は意味が無く、その保護者に対する監督義務責任の追及となります。さらには学校側にも監督義務違反が認められるため、学校の設置者である市に対して損害賠償の請求が出来ます。ただし、いじめそのものの損害賠償とは別に、自殺に追いやられたことに関する請求では、自殺は予見できなかったとして請求を否定されるケースがあります。

賠償額例:いじめに対する損害賠償として、400〜600万円


【2:スポーツ/試合中の怪我】

■Q:私は、近所のママさんチームに所属しています。先日試合があり、途中から出場することになったのですが、試合中レシーブした相手チームのスパイクが強く、バランスを失ってチームメイトに衝突してしまいました。チームメイトはそのまま倒れ、その際腕を骨折したのです。このことにより私は治療費とケガをさせた損害賠償を請求されたのですが、私には賠償をする責任があるのでしょうか?

■A:スポーツ事故での損害賠償発生する場合には、民法の不法行為責任が成立する次のような条件が有ります。@故意または過失の有無、A違法かどうか、B他人に損害を与えるか否か、C行為と損害の因果関係、の@〜Cが満たされる場合に不法行為責任が成り立ちます。スポーツでは本来様々な事故が起こりうる可能性があるもので、予定される行動を取っている限り発生する事故などに関しては参加者は互いに我慢すべきと考え、不法行為は成り立ちません。このため、今回のケースに置いてあなたはルール違反を犯してはおらず、ゲーム中にバランスを崩すといったことは予測される動作といえるため、損害賠償責任は負わなくてよいものと考えられます。

賠償額例:行為が故意、または過失があった場合、50〜100万円の治療費、慰謝料が請求される。


【3:スポーツ/スキューバダイビング】

■Q:スキュバーダイビングに興味を持った娘が、夏休みにダイビングの免許を持つ指導員とマンツーマンで初歩から学べるという合宿に参加しました。ところがレッスンの最中、沖合いにある潜水開始地点へ引率されている途中で娘は潮に流されてしまいました。指導員はそれに気付かず、しばらくして娘は意識不明の状態で発見されました。幸い一命は取りとめたのですが、この事故の責任を指導員に取らせることは出来るでしょうか?

■A:初心者の行う海でのスポーツという、危険を回避するために、マンツーマンで指導に当たる指導員には受講者が常にどこにいるかを把握している義務があります。この義務に違反して受講者が潮に流されていたことに気付いていなかったのですから、ここに過失が認められ民法上の不法行為が成立します。よって、回復までの治療費、精神的ダメージに対する慰謝料といった損害賠償が認められ、またこの合宿を会社などの法人が主催している場合には指導員を使っている主催者にも損害賠償の請求が可能です。

賠償額例:治療費や慰謝料として1,500〜2,000万円 

 

ここでの賠償額例はあくまでも一例です。
実際のケースでは賠償額はその他の要因によって変わることがあります。

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